栃木県佐野市の地域情報について

 栃木県佐野市は県の南西部に位置する人口およそ12万人の市で、北部は緑豊かな森林や清流など自然環境に恵まれた地域であり、南部は産業基盤が集積し住宅と共に都市を形成しています。首都圏から70キロ圏内にあり、北関東の東西を結ぶ北関東自動車道と東北自動車道が交差し、北関東自動車道の佐野田沼、東北自動車道の佐野藤岡と佐野サービスエリアのスマートインターチェンジの3か所のインターチェンジがあり、その利便性から交通の要衝として更なる発展が期待されています。

佐野市の名産はいろいろありますが、まずは「佐野ラーメン」が挙げられます。大正時代の初めに中国人の料理人が伝えた「青竹打ちラーメン」がルーツと言われ、佐野市の美味しい水と縮れた麺が特徴の醤油味で、チャーシューとなると、シナチクの3種のトッピングを守りながら味の向上をつづけています。また、佐野市で古くから栽培されている「かき菜」も名産品のひとつで、ほうれん草の2倍のビタミン類を含むクセの無い甘みが人気です。佐野市は機械や食品工業などの産業も盛んで、5つの工業団地を擁する北関東有数の産業都市でもあります。周辺は更なる開発が続けられており、基盤整備の進行による産業活性化が推進されています。

佐野市のグルメ情報

佐野市というと、佐野ラーメンを頭に思い浮かべる人が多いと思われます。佐野市はラーメンの街として今では広く認知されており、佐野ラーメンは多くのファンを抱えているといっても過言ではありません。

冬は湿度が低く、夏は蒸し暑いといったその土地特有の特徴がもたらす、日本名水百選に名を連ねる出流原弁天池の湧き水に代表される質の高い水を活かし、ラーメンは作られているのです。

佐野市内には数多くの佐野ラーメンの店があり、それぞれに特徴のある味や見た目を持っているのです。特に高い人気を誇っている店は開店と同時に客が列を作り、閉店まで客足が途切れることがないほどの人気を誇っています。澄んだスープはその見た目とは対照的にしっかりと旨味を出しており、麺のこしの強さは老若男女問わず幅広い客層から評判を呼んでいるのです。

佐野ラーメンをこよなく愛する人の中には1杯では満足できず、何軒も店をはしごする人もいるようです。さっぱりとした後味のため、意外にも食べることができてしまうようで、はしごをすることでそれぞれの店の味を楽しむことができます。市内には佐野ラーメンの店のマップがあり、マップを頼りにはしごを満喫することが可能となっています。

佐野市の観光情報

栃木県佐野市は北は足尾山地、南は渡良瀬川を境としており、数々の観光スポットに恵まれています。佐野駅から名物の佐野ラーメンの店舗が続く路地を抜けて南側には、佐野厄除け大師の別名で知られる惣宗寺があります。江戸時代には将軍みずから参拝するなど、幕府とのゆかりも深い寺院ですが、現在では特に関東の三大師のひとつとして、厄除けや開運を祈願する人たちで平日・休日を問わずにぎわっています。

市街地の北に位置する唐沢山城跡は、軍神として有名な上杉謙信の攻略を撃退した堅城で、今でも石垣や土塁が残り、本丸跡には藤原秀郷を祀る唐沢山神社が鎮座しています。出流原弁天池は環境省の名水にも認定される、透明感あふれる清水が湧き出す憩いの池で、周辺には温泉旅館や釣り堀などもあります。池の後背地には懸崖造りの磯山弁財天が建っており、一帯を眺望することができます。国道沿いの三毳山は、標高は200メートル級と低いながらも平野にそびえる姿が美しく、万葉集にも詠まれるほどの自然豊かな場所です。現在は県営公園のみかも山公園として整備され、園内をフラワートレインが運行しているほか、めずらしいカタクリの群生地なども見ることができます。